「住宅費の負担が重くて、なかなか貯金ができない」
「家計に占める住宅費の割合はどのくらいが適切なのかが知りたい」
住宅費は、毎月の支出の中でも大きな金額となるケースが多いです。
家計の負担となっているため、住宅費の最適な割合について知りたいと考えている方は多くいます。
そこで本記事では、家計に占める住宅費の最適な割合について解説していきます。
本記事を最後まで読むことで、最適な住宅費の割合が分かるようになり、家計管理の助けとなるでしょう。
家計に占める家賃の最適な割合は？
3大都市圏（首都圏・中京圏・近畿圏）や一般的な家賃割合について解説していきます。
ただし、ここで解説する家賃の割合はあくまでも目安です。
自分に置き換えて読み進めてみてください。
- 3大都市圏では20％～25％
- 一般的には30％程度が最適とされている
3大都市圏では20％～25％
国土交通省が公表している「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」によると、3大都市圏の平均世帯年収は492万円となっています。
また、3大都市圏の月額家賃の平均は78,737円、共益費の平均は4,614円でした。
平均世帯年収の492万円を月ごとに直すと、毎月41万円の収入があることとなります。
家賃と共益費の平均額を足すと、83,351円でした。
この場合、収入に対する月額家賃の割合はおよそ20％です。
しかし、収入のすべてが手元に残るわけではありません。
収入の額面の20％が引かれると仮定する場合、32.8万円が手元に残ります。
手取りで計算する場合、月額家賃の割合はおよそ25％となりました。
以上の内容から、収入に対する家賃の割合は、およそ20％～25％が平均値であることが分かります。
毎月手取りの20％～25％も家賃の支払いがあると、家計に大きな負担がかかるね。
一般的には30％程度が最適とされている
「家賃は収入の30％が目安」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。
家計に占める家賃割合の平均が20％～25％ほどであることが分かったように、この話は間違いではありません。
ただし、中には駅近の物件に住みたい、最新設備が導入されている賃貸物件を選びたいという方もいるでしょう。
物件にこだわりがある場合、家賃が高くなる傾向があります。
家賃の高い物件を選ぶと、家計管理がむずかしくなります。
家計に占める家賃割合は、高くても30％程度を目安にしておきましょう。
まずは、家計に占める家賃割合の上限を30％にして、物件を選んでみよう！家賃割合の上限を決めることで、家計への負担が大きすぎない物件選びができるようになるよ。
地域ごとの住居費の違いとは？
住居費は住んでいる地域によって異なります。
たとえば、東京都の家賃はほかの地域よりも高い傾向があります。
また、築年数や周辺施設の充実度なども、住居費が変動する要因です。
賃貸物件を選ぶ際は、さまざまな条件を選択して家賃を比較してみましょう。
地方には家賃の安い物件が多いけど、都市部は高くなるよね。また、収入の高さによっても最適な家賃割合は変わるから、自分でシミュレーションしてみることをおすすめするよ！
住居費を節約する方法とは？
住居費を節約する方法には、下記の3つがあります。
- 住居費補助制度を活用する
- 賃貸ではなく持ち家にする
- 譲れない条件を明確にしておく
それぞれの内容について、順番に解説していきます。
住居費補助制度を活用する
「住居費補助制度」とは、賃貸物件に住んでいる世帯を対象に、家賃の一部を助成してくれる制度のことです。
住居費補助制度を活用することで、毎月支払う家賃負担が軽減されるメリットがあります。
住宅費の補助制度を導入しているのは、企業や国、地方自治体などです。
まずは勤め先に住宅費の補助制度の有無を聞いてみましょう。
住宅費の補助を受けられれば、固定費の削減が期待できるね！ただし、住居費の補助制度が打ち切られる可能性もあるから、過度な期待はしないようにね。
賃貸ではなく持ち家にする
賃貸物件に住んでいる方は、住宅を購入する方法も有効です。
住宅ローンを活用することで、手元資金が少ない方でも住宅を購入できます。
また、自己資金が多い方は頭金を多く入れると、毎月の返済額をおさえることが可能です。
持ち家を購入すると家賃の支払いがなくなる分、メンテナンス費用は自分で負担する必要があるよ。どちらがお得になりそうかを計算したうえで、決断するようにしてね！
譲れない条件を明確にしておく
物件の条件にこだわりすぎてしまうと、住宅費が高くなってしまう可能性が高まります。
しかし、物件の条件をまったく決めなければ、膨大な賃貸物件の中から絞り込む必要があり大変です。
そこで「これだけは譲れない」という条件を決めておくと、希望金額内におさまる物件が見つかりやすくなります。
希望する条件が多い人は、優先順位を決めてみよう。優先順位の高い条件に合う物件を選ぶようにすれば、住宅費をおさえつつも、満足できる家が見つかるよ！
まとめ
家計に占める家賃の最適な割合は、2割から3割程度です。
家賃の目安は住む地域や年収などの条件によって異なるので、目安としてください。
住宅費を節約したい方は、下記の3つの方法を実践してみましょう。
- 住居費補助制度を活用する
- 賃貸ではなく持ち家にする
- 譲れない条件だけを明確にしておく
住居費は家計を圧迫する要因のひとつです。
住居費を節約できれば家計に余裕ができて、貯金できるようになるでしょう。
本記事で解説した内容を参考にして、家計に占める最適な家賃割合を計算してみてはいかがでしょうか。
住宅費を節約するとなると引越しをする必要があるため、すぐには実行できないかもしれません。
そこで、手軽にできる節約方法としておすすめしたいのが節水です。
こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
