金の価格は近年上昇傾向にあり、多くの人が投資対象として注目しています。
本記事では、金投資に関心の高い方に向けて
- 金投資の魅力や注意点
- 金投資の利回りの有無
について徹底解説しますので、ぜひご覧ください。
金投資とは
金投資とは、金を安く購入して高く売却することで利益を得る投資方法です。
金は見た目の華やかさや錆びない特徴があり、古くから価値があるものだと考えられてきました。
また、長期間保有しても劣化しない現物資産であることから、リスクの少ない安全資産として取引されているのです。
金投資には、金貨や金地金（インゴッド）を購入する現物購入や純金積立などがあります。
自分が投資しやすい投資方法を選択するとよいでしょう。
金投資は古くからある投資方法なんだね！金の埋蔵量には限りがあるから、長期的に見れば金の価格は上昇していくと予想できるね！
金投資の利回りはどれくらいなのか？
金投資をする判断の目安のひとつとして、利回りがあげられます。利回りを理解できれば、金投資をしてみたいと考える方も増えるでしょう。ここからは、金投資の利回りについて見ていきましょう。
- 利回りとは何か
- 金投資にはインカムゲインがない
利回りとは何か
利回りとは、投資元本に対する収益の割合のことです。インカムゲインとキャピタルゲインを合算したものが利回りとなります。たとえば100万円を株式投資した際、年間で5万円の配当金を獲得するとします。
この場合の利回りは年5％です。
投資商品を保有しているときに受け取れる利益を、インカムゲインと呼びます。また、投資商品を売却したときに得られる利益も、利回りとして計算します。
この売却益がキャピタルゲインです。
利回りが高ければ高いほど、多くの利益を獲得できる見込みがあります。
利回りの高さは投資で利益を出したい人にとって、見逃せないポイントだね！投資をするときは、利回りを計算しておくことが大切だよ！
金投資にはインカムゲインがない
金投資にはインカムゲインがありません。金を保有したところで、配当金や分配金を受け取れないのです。
しかし、キャピタルゲインがあるため、金投資には利回りがあります。
金投資では、いかに高いキャピタルゲインを狙うのかがポイントとなります。
金を安く購入して、高値となった際に売却しなければ、大きなキャピタルゲインを獲得することはむずかしいでしょう。
金投資は購入と売却のタイミングが重要なんだね！金投資の利回りを上げるためにも、金に関する情報を仕入れていこう！
金投資のメリット
金投資には、下記の5つのメリットがあります。
- 不景気でも価格が下がりにくい
- 信頼性が高い
- 投資方法が多い
- 流動性が高い
- インフレ対策となる
金投資のメリットを活かすためにも、理解しておくことをおすすめします。
不景気でも価格が下がりにくい
金は希少性が高く、不景気でも価格が下がりにくい特徴があります。株式や不動産などは、景気によって左右されやすいです。好景気であれば、株価や不動産価格は上昇する傾向があります。
しかし景気に陰りが見えると、株価や不動産価格は下降します。
株式や不動産がポートフォリオの大部分を占めていると、資産が半減することになりかねません。
そこで安全資産として金投資をしておけば、不景気でも資産をある程度守れます。
また「有事の金」という言葉があるように、金価格が上昇する可能性もあります。
景気に左右されにくいのが、金の大きなメリットなんだね！大切な資産を守るためにも、安全資産の金を購入しておくとよさそうだね！
信頼性が高い
金の歴史は古く、世界的に価値のある資産として認められています。たとえば会社が倒産した場合、株式の価値はなくなってしまいます。しかし、金は実物資産のため、価値がなくなることは考えにくいです。
信頼性の高い資産を保有したい方は、金投資をはじめるとよいでしょう。
偽物や金メッキには注意だね！刻印や剥がれの有無を確認することで、本物かどうかを見分けられるよ！
投資方法が多い
金投資でよく知られているのは、金貨や金地金を購入する現物購入です。
しかし、金投資には多くの方法があることを知っている方は少ないです。
金の投資方法をまとめました。
| 投資方法 | 特徴 |
|---|---|
| 現物購入 | ・金の現物を購入する方法 ・金を手元に置ける安心感がある ・盗難や紛失リスクに注意 |
| 純金積立 | ・一定の金額や量を積み立てる方法 ・時間分散が可能（ドルコスト平均法） ・取引手数料がかかる |
| 投資信託・ETF | ・ファンドマネージャーが投資家の資金を預かり運用する方法 ・少額から投資ができる ・元本は保証されていない |
| 金先物 | ・取引価格を決めておき、あとから金を受け取る方法 ・レバレッジを効かせた取引ができる ・追証となった際は追加入金が必要 |
| 金CFD | ・金の受け渡しがなく、差金決済する方法 ・原則として手数料がかからない ・レバレッジをかけすぎた場合、リスクの高い取引となる |
| 金鉱株 | ・金の採掘や精錬に関わる企業の株式を購入する方法 ・金価格が上昇すると、金鉱株も値上がりしやすい ・購入と売却のタイミングがむずかしい |
金投資の種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。
自分に合った投資方法を選択できるのはいいね。金投資をはじめる前に、どのような投資方法があるのかを把握しておこうね！
流動性が高い
金は流動性が高く、現金に変えやすいメリットがあります。たとえば現物購入した金貨や金地金は、貴金属店や地金商で売却できます。売却価格はそのときの金のレートによって左右されるため、必ずしも利益となるわけではありませんが、すぐにお金を用意できる点は安心です。
また投資信託やETFなども、売却注文を出して約定すれば現金化ができます。
早く売却したいのであれば、指値ではなく成行注文を選択しましょう。
流動性が低いとなかなか換金できないよ！不動産は換金性が低いから、金投資と組み合わせることでバランスがよくなるね！
インフレ対策となる
金はインフレに強く、インフレ対策として保有しておきたい資産のひとつです。インフレが進むと、物価水準が上がる反面、お金の価値が下がります。たとえば、これまでは100円で購入できたものが、110円出さなければ買えなくなってしまうのです。
インフレ局面となると、金の価格は上がる傾向があります。
金を売却するのであれば、インフレ時がおすすめです。
金に限らず、実物資産はインフレ時に売却すると利益が出やすいよ！ポートフォリオを構築するときは、実物資産と金融資産のバランスを考えてみよう！
金投資のデメリット
金投資には、知っておくべきデメリットがあります。
デメリットの内容を知らない状態で金投資をすることは、おすすめできません。
下記のデメリットの内容を理解してから金投資をしましょう。
- 配当金などが得られない
- 盗難リスクなどがある
- 売却タイミングによっては利益がでない
配当金などが得られない
先述したように、金の利回りはキャピタルゲインのみです。
配当金や分配金などは得られません。
金投資である程度の利回りを確保するためにも、金の購入と売却のタイミングを意識するようにしましょう。
保有している金の種類によるけど、さまざまな手数料がかかるよ。手数料がかかると利回りが低下する点に注意しようね！
盗難リスクなどがある
金を実物購入した場合、盗難リスクがあります。
金は価値があるものだと多くの方が知っています。
そのため、盗まれないためにも有効な盗難対策を講じましょう。
金を保管するのであれば、金庫の購入や金融機関の貸金庫を利用する方法がおすすめです。
また、金は紛失リスクもあります。
金の隠し場所を設けた場合、忘れないように注意しましょう。
盗難や紛失が心配であれば、投資信託や金鉱株などを検討しよう！手元に金を置かないだけでも、盗難や紛失対策になるよ！
売却タイミングによっては利益がでない
金の価格は日々変動しています。
金を売却するタイミングによっては、損失となる可能性があります。
金の相場をチェックしておき、適切なタイミングで売却しましょう。
金が値上がりしやすいのは、インフレ時や世界情勢が不安定なときなどだよ！金投資はキャピタルゲインしかないから、利回りを上げるためにも、最新情報をチェックするようにしようね！
まとめ
金投資の利回りはキャピタルゲインのみです。配当金や分配金を得られる仕組みはありません。そのため、長く保管していると手数料がかさんでしまい、利回りが減少してしまいます。自分に合った金投資の方法を選択して、利回りを上げていきましょう。
