電気代をしっかり下げたい人に向けて、家電の選び方をやさしく整理しました。
統一省エネラベルの見方や指標、家電別のチェック項目、購入前の比較方法、補助金活用まで一気にわかります。
まず知っておきたい「省エネ表示」の読み方

家電製品の省エネ性能を判断するには、まず各種ラベルや表示の意味を正しく理解することが重要です。
家電製品には複数の省エネ指標が表示されており、それぞれ異なる情報を提供しています。
統一省エネラベルの星の数や省エネ基準達成率、年間消費電力量など、購入前にチェックすべき項目を整理し、賢い選択につなげましょう。
- 統一省エネラベル(星・多段階評価点)の見方
- 省エネルギーラベル(省エネ基準達成率・目標年度)の意味
- 年間の目安電気料金の活用と注意点
- 年間消費電力量(kWh/年)で横断比較するコツ
- よくある誤解
統一省エネラベル(星・多段階評価点)の見方
家電量販店でまず目に入るのが、緑色の背景に星が並んだ統一省エネラベルです。
星の数は1つから5つまであり、星の数が多いほど省エネ性能が高いことを示します。
これは同じカテゴリーの製品の中で、相対的にどのくらい性能が優れているかを直感的に示してくれる、分かりやすい指標です。
また、星の数と併記されている多段階評価点は、より細かい評価を表しています。
家電を選ぶ際の最初のスクリーニングとして、まずは星4つ以上の製品を目安に探してみるとよいでしょう。
家電に詳しくない人でも、統一省エネラベルを見るだけで、ある程度の性能が分かるんだね!
省エネルギーラベル(省エネ基準達成率・目標年度)の意味
省エネルギーラベルには、省エネ基準達成率と目標年度が記載されています。
省エネ基準達成率100%は国の定めた基準をクリアしていることを示し、120%なら基準を20%上回る優秀な性能です。
目標年度は、その基準がいつ設定されたかを表す年です。
たとえば、2021年度基準達成率110%なら、2021年度に定められた基準を10%上回っていることになります。
基準達成率が100%を超えている製品を選ぶのが基本ですが、120%以上なら特に優秀な省エネ性能と判断できるでしょう。
より新しい年度を基準にしている製品のほうが、厳しい基準をクリアしているよ!
年間の目安電気料金の活用と注意点
統一省エネラベルの中央に大きく表示されている年間の目安電気料金は、その家電を1年間使用した場合にかかる電気代の概算額です。
異なるメーカーの製品でもこの金額を比べるだけで、どちらが経済的かをおおよそ把握できるため、非常に便利な指標といえます。
ただし、この金額はあくまで国が定めた標準的な使用パターンと、特定の電力単価(例:31円/kWh)をもとに算出されたものです。
そのため、家庭での実際の使い方や、契約している電力会社の料金プランによって、実際の電気代は変動します。
あくまで、電気料金の比較のための目安として活用するのが賢い使い方です。
同じカテゴリの製品を比較する際は、本体価格と年間電気料金の違いを踏まえ、何年で元が取れるかを計算するといいよ!
年間消費電力量(kWh/年)で横断比較するコツ
年間消費電力量(kWh/年)は、異なるメーカーや型番の家電を公平に比較できる重要な指標です。
この数値が小さければ小さいほど省エネ性能が高く、電気代をおさえられます。
比較する際は、同じ容量や性能レベルの製品同士で比べることがポイントです。
たとえば、400L台の冷蔵庫なら、年間消費電力量が50kWh違うだけで電気代はおよそ1,550円変わります。
年間消費電力量を比較する際は、単純に数値だけで判断せず、自分の生活スタイルに合った製品を選択することが重要だよ。
よくある誤解
エアコンの適用畳数は、よくある誤解のひとつです。
カタログに記載されている畳数は、木造住宅と鉄筋住宅で異なる基準で表示されており、実際の部屋の広さとは必ずしも一致しません。
また、部屋の向きや断熱性能、天井の高さなども冷暖房効率に大きく影響します。
冷蔵庫の定格内容積も、実際に使える容量とは異なり、冷凍室や野菜室の配分によって使い勝手が変わります。
よくある誤解を避けるためにも、家電製品の仕様を詳しく確認し、実際の使用環境や用途に適したサイズを選ぶようにしようね!
電気代を見える化:年間コストの算出

省エネ家電を選ぶ際は、購入価格だけでなく長期的な電気代も含めた総コストで判断することが重要です。
年間の電気代を正確に算出し、本体価格との合計で比較することで、本当にお得な選択ができます。
また、回収年数の考え方や契約内容の見直しポイントも、併せて理解しておきましょう。
- 電力単価の確認と最新相場の目安
- 年間電気代の計算式(kWh×電力単価)とサンプル
- 本体価格+ランニングコスト=総コストで比べる
- 何年で元が取れる?回収年数の考え方
- 契約アンペア・時間帯別料金のチェックポイント
電力単価の確認と最新相場の目安
年間の電気代を計算するために、まず必要になるのが、現在契約している電力会社の電力単価です。
電力単価は、電気1kWhあたりの料金のことで、毎月届く検針票や電力会社のWebサイトにあるマイページで確認できます。
契約しているプランや燃料費の変動などにより、電力単価は変わります。
計算の目安として、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の1kWhあたり31円を使うのが一般的です。
家庭の検針票で、より正確な単価を確認できれば、さらに精度の高いシミュレーションができます。
時間帯別料金プランやオール電化向けプランでは、昼間と夜間で電力単価が大きく異なるよ。まずは、自分が契約している電力単価を把握してみよう!
年間電気代の計算式(kWh×電力単価)とサンプル
年間電気代の基本計算式はこちらです。
年間消費電力量(kWh)×電力単価(円/kWh)
たとえば、年間消費電力量300kWhの冷蔵庫を電力単価30円/kWhで使用した場合、年間電気代は9,000円となります。
複数製品を比較する際は、同じ電力単価を使って統一的に計算することで、公平な比較ができるよ!
本体価格+ランニングコスト=総コストで比べる
省エネ家電選びでは、本体価格とランニングコストを合わせた総コストで判断することが重要です。
初期投資が高くても、年間電気代が大幅に安い製品なら、数年で差額を回収できる場合があります。
たとえば、本体価格が5万円高い省エネエアコンでも、年間電気代が1万円安ければ5年で元が取れる計算です。
一般的に家電の使用期間は10年前後のため、この期間での総コストを比較しましょう。
総コストで比べるのは大事だけど、故障リスクや技術の進歩も考慮しよう。あまりに長期間での回収を前提とした選択は、避けたほうが賢明だよ。
何年で元が取れる?回収年数の考え方
初期費用は高いけど、省エネなモデルを選ぶべきか迷ったときは、回収年数の考え方が役立ちます。
省エネ家電の回収年数の計算式はこちらです。
回収年数:(高価なモデルの価格-安価なモデルの価格)÷(安価なモデルの年間電気代-高価なモデルの年間電気代)
たとえば、本体価格が2万円高く、年間の電気代が2,500円安いエアコンがあった場合の計算を見てみましょう。
20,000円÷2,500円/年=8年
このケースでは、8年使えば価格差の元が取れる計算です。
その家電を10年以上使う予定なら、初期投資は高くても省エネモデルを選ぶほうが合理的、という判断ができます。
回収年数が3年から5年程度の製品を選べば、故障リスクなどをおさえながら省エネ効果を享受できるはずだよ!
契約アンペア・時間帯別料金のチェックポイント
契約アンペア数や時間帯別料金プランは、省エネ家電の効果に大きく影響します。
大容量の省エネ家電に買い替える際は、同時使用時の消費電力を計算し、契約アンペアが適切かどうかを確認しましょう。
アンペア数を下げられれば基本料金も削減できます。
オール電化住宅では、夜間電力が安い時間帯に洗濯乾燥機や食洗機を使うことで、大幅な節約が可能です。
逆に、昼間在宅が多い家庭では、従来の従量電灯プランのほうが有利な場合もあります。
省エネ家電の導入を機に、電力契約全体を見直し、ライフスタイルに最適なプランを選択することで、さらなる電気代削減を実現できるでしょう。
時間帯別料金プランを契約している場合は、タイマー機能付きのモデルがおすすめだよ!タイマー機能を使えば、安い時間帯に運転をシフトできるから、大きな節電効果が期待できるよ。
家電別の省エネ選び(主要5カテゴリ)

家電の種類によって、重視すべき省エネ指標や選び方のポイントは大きく異なります。
ここからは、家庭でよく使われる主要な家電カテゴリごとに、具体的な選定基準と注意点を詳しく解説します。
それぞれの特性を理解し、最適な省エネ家電を選択しましょう。
- エアコン|APF・期間消費電力量・適正容量
- 冷蔵庫|定格内容積・インバーター・断熱材
- 洗濯乾燥機|ヒートポンプ乾燥・ドラムor縦型
- 照明|LED・ルーメン/ワット・色温度
- テレビ|年間消費電力量・パネル方式の違い
エアコン|APF・期間消費電力量・適正容量
エアコンの省エネ性能を示す最重要指標がAPF(通年エネルギー消費効率)です。
APF値が高ければ高いほど効率的で、7.0以上が目安とされています。
期間消費電力量は暖房・冷房の年間電気代目安を知る指標で、この数値が小さいほど省エネです。
適正容量選びも重要で、部屋の広さや構造、断熱性能を総合的に判断する必要があります。
過小容量では効率が悪化し、過大容量では無駄な電力消費となります。
インバーター制御や自動掃除機能、人感センサーなどの省エネ機能も確認しよう!最新のAI機能付きモデルは学習により最適運転を実現し、さらなる省エネ効果が期待できるよ。
冷蔵庫|定格内容積・インバーター・断熱材
冷蔵庫は24時間稼働するため、省エネ性能の差が電気代に大きく影響します。
選ぶ際は、まず家族の人数やライフスタイルに合った定格内容積(容量)を選び、無駄に大きすぎないモデルにすることが基本です。
次に、モーターの回転数を効率的に制御するインバーター制御が搭載されているかは必須のチェックポイントです。
インバーターが搭載されていると、インバーター非搭載のモデルに比べて、消費電力を大幅におさえられます。
さらに、近年では、壁の厚みをおさえながらも高い断熱性能を発揮する真空断熱材を採用したモデルが増えています。
外からの熱の侵入を防ぎ、庫内の温度を効率的に保つことが可能です。
家族人数に対して過大なサイズを選ばないことも大切だよ。適正サイズを選ぶことで、無駄な電力消費を避けられるよ!
洗濯乾燥機|ヒートポンプ乾燥・ドラムor縦型
洗濯機の中で、特に消費電力に大きな差が出るのが乾燥機能です。
従来のヒーターで温風を作るヒーター式に比べ、エアコンの除湿と同じ原理を利用するヒートポンプ式の乾燥機能は、消費電力を半分以下におさえられます。
さらに、衣類が傷みにくく、ふんわり仕上がるというメリットもあります。
乾燥機能を頻繁に使うなら、ヒートポンプ式が断然おすすめです。
また洗濯方式では、ドラム式ほうが縦型よりも一般的に使用水量が少なく、節水効果が高いです。
節水機能や風乾燥機能を活用することで、さらに電気代をおさえられるよ!家族人数と洗濯物の量に適した容量を選ぼうね。
照明|LED・ルーメン/ワット・色温度
現在、家庭用の照明器具を選ぶなら、省エネ性能と寿命の長さでLED以外の選択肢はほぼないといってよいでしょう。
白熱電球や蛍光灯からの交換で、50%から85%もの消費電力の削減が期待できます。
LED照明の省エネ性能をさらに細かく比較する指標が、lm/W(ルーメン/ワット)です。
この指標は、1Wの消費電力でどれだけの明るさを放つかを示すエネルギー消費効率で、この数値が高いほど、より少ない電力で明るく照らせることを意味します。
また、省エネとは直接関係ありませんが、光の色合いを示す色温度も、部屋の雰囲気を決めるうえで重要な選択基準になります。
調光機能付きのLEDは、必要に応じて明るさを調整できるから、さらなる省エネが可能だよ!人感センサー付きや時間制御機能があるモデルは、消し忘れによる無駄な電力消費を防げるから、検討してみてね。
テレビ|年間消費電力量・パネル方式の違い
テレビも大型化・高画質化に伴い、消費電力が無視できない家電のひとつです。
省エネ性能を比較するうえでもっとも分かりやすい指標は、ラベルに記載されている年間消費電力量です。
同じ画面サイズでも、この数値が小さいモデルを選ぶようにしましょう。
また、画質を左右するディスプレイのパネル方式も、消費電力に影響を与えます。
現在主流の有機ELは画素自体が発光するため、黒を表現する際に電力を消費せず、コントラストが高い映像が得意です。
一方、バックライトで照らす液晶の場合、画面全体が明るい映像を表示する際の消費電力は、有機ELより少ない傾向があります。
明度を適切に調整すれば、20%から30%ほどの節電が可能だよ!省エネのために、自動輝度調整機能や無操作時の自動電源オフ機能も活用してみてね。
生活に合った「サイズ・機能」の決め方

省エネ家電を選ぶ際は、高性能な製品を選ぶだけでなく、実際の生活スタイルに合ったサイズや機能を選択することが重要です。
過剰な機能は電力の無駄遣いにつながり、容量不足は頻繁な使用により効率を下げる原因となります。
家族構成や使用頻度を正しく把握し、最適な選択をしましょう。
- 家族人数別の容量早見表
- 間取り・設置スペースの測り方
- 使い方の癖に合わせた機能の選定方法
- 過剰スペックが電気代を押し上げる理由
家族人数別の容量早見表
家電の容量を選ぶ際の、もっとも基本的な指標は家族の人数です。
大きすぎず小さすぎない、最適なサイズを選びましょう。
家族人数別の容量早見表はこちらです。
家電 | 一人暮らし | 二人暮らし | 3人~4人家族 |
冷蔵庫 | 100L~200L | 300L~400L | 450L~550L |
洗濯機 | 5kg~6kg | 7kg~8kg | 8kg~10kg |
エアコン | おもに6畳用 | おもに10畳用~14畳用 | おもに14畳用~18畳用 |
なお、上記はあくまで目安です。
たとえば、一人暮らしでも自炊を頻繁におこない、食材をまとめ買いするなら大きめの冷蔵庫がよいでしょう。
また、二人暮らしでも洗濯を毎日するなら大きめの洗濯機、といったように、自分のライフスタイルに合わせて調整することが大切です。
家族構成が変化する可能性も考慮し、5年程度の生活スタイルを想定して容量を決めるといいね!
間取り・設置スペースの測り方
省エネ性能に大きく影響するのが、適切な設置です。
特に、熱を放出する家電の周りには、十分なスペースを確保する必要があります。
冷蔵庫の場合は、壁との間に放熱のための隙間が必要です。
一般的に、上部5cm以上、左右0.5cm以上が推奨されていますが、必ず機種ごとの取扱説明書で確認してください。
隙間が足りないと、放熱がうまくいかず、余計な電力を消費してしまいます。
エアコンも、室内機と室外機の設置場所が重要です。
効率よく空気を循環させるため、室内機の周りには障害物を置かないようにしましょう。
室外機も直射日光が当たらず、風通しのよい場所に設置するのが理想です。
搬入経路の確認も重要だよ。玄関や階段の幅、エレベーターのサイズを事前に測定してね!
使い方の癖に合わせた機能の選定方法
日常の使い方を振り返り、本当に必要な機能を見極めることが省エネにつながります。
冷蔵庫の自動製氷機能は便利ですが、使わない家庭では電力の無駄です。
洗濯機の温水洗浄機能も、普段使わないなら不要な電力消費です。
逆に、共働き家庭なら予約機能や時短機能は、電気代以上の価値があるでしょう。
エアコンの人感センサーは在宅時間が不規則な家庭に有効ですが、常に在宅なら効果は限定的です。
掃除の頻度やこだわりに応じて、自動お手入れ機能の必要性も判断しましょう。
機能が多いほど故障リスクも高まるよ。シンプルで必要十分な機能に絞ることが、長期的な省エネと経済性を両立するコツだね!
過剰スペックが電気代を押し上げる理由
必要以上に高性能な家電は、初期投資だけでなく電気代も押し上げる要因となります。
大容量の冷蔵庫は庫内を冷やすエネルギーが多く必要で、食材が少ない状態では効率が悪化します。
高出力のエアコンは短時間で設定温度に達しますが、頻繁なオンオフで電力効率が下がる場合もあるので注意が必要です。
洗濯機も容量に対して少量洗いが多いと、水や電気の無駄が生じます。
また、多機能すぎる製品は待機電力も大きくなりがちです。
最新機能は魅力的ですが、実際の使用頻度と照らし合わせて判断することが大切です。
身の丈に合った適正スペックを選ぶことで、購入費用と電気代の両方をおさえられるよ!
家電の買い替え判断の目安とタイミング

家電の買い替えタイミングを見極めることは、省エネと経済性を両立するうえで重要です。
古い家電をだましだまし使い続けるより、計画的に買い替えたほうが、トータルコストをおさえられる場合があります。
年式による性能差や故障リスクを考慮し、最適な買い替え時期を判断しましょう。
- 年式が古いとどれだけ差が出る?
- 故障前に買い換えるメリット
- 季節の買い時・型落ちモデルの狙い方
- リサイクル費用や引き取り条件も確認する
年式が古いとどれだけ差が出る?
家電の省エネ性能は年々向上しており、10年前の製品との差は驚くほど大きくなっています。
たとえばエアコンの場合、2014年製と2024年製では、年間電気代で2万円から3万円ほどの差が生じることも珍しくありません。
冷蔵庫も同様で、15年前の製品と比べると年間消費電力量が半分以下になっているケースもあります。
LED照明への交換では、電気代を80%以上削減できる場合があります。
ただし、使用頻度や設置環境により効果は変わるため、現在の電気代と比較計算することが重要です。
一般的に10年以上経過した主要家電は、省エネ効果による電気代削減で買い替え費用を回収できる可能性が高いと考えられます。
もし自宅で10年以上前の大型家電が現役で稼働しているなら、買い替えすると省エネにつながる可能性があるよ!
故障前に買い換えるメリット
家電が完全に故障してから慌てて買い替えるより、計画的な買い替えには多くのメリットがあります。
まず、十分な検討時間があるため、省エネ性能や価格を比較して最適な製品を選択できます。
型落ちモデルや決算セールを狙えば、20%から30%ほど安く購入できる場合もあるでしょう。
また、故障による食材の傷みや洗濯物の乾燥遅延など、生活への支障を避けられます。
古い家電を下取りに出せる場合も多く、リサイクル費用の節約にもつながります。
新製品の保証期間を最大限活用でき、安心して使用できるのも大きなメリットだよ!省エネ効果による電気代削減も、早い段階から享受できそうだね。
季節の買い時・型落ちモデルの狙い方
家電には購入に適した時期があり、タイミングを見計らうことで大幅な節約が可能です。
エアコンは需要の少ない10月から11月、冷蔵庫や洗濯機は新生活需要後の5月から6月が狙い目です。
メーカーの決算期の3月・9月やボーナス時期の6月・12月は、セールが多く開催されます。
型落ちモデルは新製品発売の1か月から2か月後に大幅値下げされることが多く、基本性能に大差がなければ非常にお得です。
ただし、型落ちモデルは在庫限りのため、目当ての機種がある場合は早めの決断が必要です。
省エネ性能に大きな差がない型落ちモデルを選択することで、初期投資をおさえながら省エネ効果を得られるのはうれしいね!
リサイクル費用や引き取り条件も確認する
家電買い替え時には本体価格だけでなく、リサイクル費用や引き取り条件も総コストに含めて計算する必要があります。
エアコンやテレビといった家電リサイクル法対象製品は、処分時にリサイクル料金として3,000円から6,000円程度が必要です。
購入店舗での引き取りサービスを利用する場合は、別途運搬費用がかかることもあります。
一方、まだ使える製品なら買い取りやリサイクルショップへの売却で、費用を相殺できる場合もあるでしょう。
設置や取り付け工事費用、古い製品の取り外し費用も事前に確認し、見積もりに含めることが大切です。
家電買い替えに必要な諸費用を含めた総額で省エネ効果を計算することで、正確な投資回収年数を把握できるよ!
家電購入前のチェックリストと比較表の作り方

省エネ家電選びで失敗を避けるには、比較検討が欠かせません。
価格や省エネ性能だけでなく、保証内容や実際の使用感まで含めた多角的な評価が必要です。
効率的に比較検討できるチェックリストと比較表の活用方法を身につけ、後悔のない家電選びを実現しましょう。
- 比較項目テンプレ
- 店頭・ECの仕様表を見るコツ
- メーカー保証・延長保証の落とし穴
- レビューの見分け方
比較項目テンプレ
効率的な家電比較には、統一されたテンプレートを使用することをおすすめします。
以下の項目で比較表を作ってみましょう。
手書きのノートやスマートフォンのメモアプリ、エクセルのような表計算ソフトを使うと便利です。
比較項目
- メーカー・機種名
- 本体価格(円)
- 年間消費電力量(kWh/年)
- 年間の目安電気料金(円)
- サイズ(幅×奥行×高さ)
- 容量・能力
- 特に魅力的な機能
- 保証期間(年)
- 10年間の総コスト(概算)
項目の最後にある10年間の総コストは、「本体価格+(年間の目安電気料金×10年)」で算出します。
この表を埋めることで、各機種の長所と短所が客観的に見えてきます。
購入を検討している3機種から5機種程度を同時比較すると、客観的な判断ができるようになるよ!
店頭・ECの仕様表を見るコツ
家電の仕様表には多くの情報が記載されていますが、省エネ性能に関わる重要な数値を見逃さないことが大切です。
年間消費電力量や省エネ基準達成率は必ずチェックし、測定条件も確認しましょう。
「※」印で小さく記載されている注意事項には、重要な情報が含まれている場合があります。
ECサイトでは複数の商品ページを確認し、情報の整合性をチェックすることも重要です。
実際の使用者レビューと仕様表を照らし合わせ、理論値と実用性の差を把握しましょう。
不明な点はメーカーのサポート窓口に直接問い合わせることで、正確な情報を得られます。
仕様表の数値だけでなく、実際の使い勝手も重視した総合的な判断を心がけてください。
リモコンやホース類といった製品の付属品や、別売りのオプション品についても、仕様表に記載されているよ。必要なものがすべてそろっているか、追加で購入が必要なものはないかを確認するのも、大切なポイントだよ!
メーカー保証・延長保証の落とし穴
家電の保証制度には意外な落とし穴が潜んでいるため、契約前に詳細を確認することが重要です。
メーカー保証は通常1年間ですが、対象部品や修理費用の上限が設定されている場合があります。
延長保証は手厚く見えますが、自然故障のみが対象で、落下や水濡れなどは保証外となるケースが多いでしょう。
また、保証期間中でも出張費や診断料は有料の場合もあります。
購入店舗とメーカー提供の延長保証では内容が異なることもあるため、比較検討が必要です。
保証料と実際の修理費用を天秤にかけて、家電の価格や使用頻度に応じて延長保証の必要性を判断しようね。ちなみに、信頼性の高いメーカーの製品なら、延長保証は不要な場合もあるよ。
レビューの見分け方
購入者の生の声が聞けるレビューは購入判断の重要な材料ですが、情報の質や信頼性を見極める必要があります。
省エネ効果に関するレビューでは、使用環境や家族構成が自分と似ているかを確認しましょう。
たとえば、一人暮らしと4人家族では冷蔵庫の開閉頻度が大きく異なり、省エネ効果も変わります。
具体的な数値や期間を示しているレビューは信頼性が高く「電気代が安くなった気がする」といった曖昧な表現は、参考程度に留めることが大切です。
購入時期の古いレビューは、初期不良や改良前の情報の可能性があるため注意が必要です。
極端に高評価や低評価のレビューより、中立的で具体的な内容を重視しようね。また、複数のサイトで情報を確認することをおすすめするよ!
補助金・ポイント・省エネ術でさらに節約

省エネ家電の購入費用をおさえ、さらなる節約効果を得るには、各種制度の活用と適切な使用方法の実践が欠かせません。
自治体の補助金制度や設置後の省エネ術など、トータルコストを最小化するためのノウハウを活用し、より経済的で環境に優しい生活を実現しましょう。
- 自治体の買い替え補助・ポイント制度の探し方
- 設置後の省エネ設定&お手入れ習慣
- スマートプラグやHEMSの活用で見える化する
自治体の買い替え補助・ポイント制度の探し方
多くの自治体で省エネ家電の購入補助制度が実施されており、上手に活用すれば購入費用を大幅に削減できます。
まず、居住地の市区町村ホームページで「省エネ」「家電買い替え」「エコポイント」などのキーワードで検索しましょう。
環境政策課や市民生活課が担当していることが多く、電話での問い合わせも有効です。
補助金額は1万円から5万円程度が一般的で、省エネ基準をクリアした製品が対象となります
また、国のエコポイント制度が実施される場合もあるため、経済産業省や環境省のホームページも定期的にチェックしましょう。
複数の制度を併用できる場合もあり、詳細な条件確認をおすすめします。
補助制度は魅力的だけど、申請期限や予算上限があるから、早めの申請をするようにしてね!
設置後の省エネ設定&お手入れ習慣
省エネ家電を購入しても、適切な設定と定期的なお手入れをしなければ、本来の性能を発揮できません。
エアコンは設定温度を夏28度、冬20度にし、フィルターの月1回清掃で10%から15%程度の省エネ効果があります。
冷蔵庫は設定温度を「中」にし、壁から適切な距離を保つことで効率が向上します。
洗濯機はまとめ洗いを心がけ、お風呂の残り湯を活用すれば給湯費も節約できるでしょう。
照明は人がいない部屋はこまめに消灯し、掃除で明るさを保つことが大切です。
テレビの明度設定や音量も電力消費に影響するため、適切なレベルに調整しましょう。
省エネ習慣は家族全員で取り組むことで、より大きな効果を得られるよ!まずはできそうなことから取り組んでみてね。
スマートプラグやHEMSの活用で見える化する
電力使用量の「見える化」は、省エネ意識の向上と効果的な節電につながります。
スマートプラグを使用すれば、個別家電の消費電力をスマートフォンで確認でき、待機電力の大きな家電を特定できます。
HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)なら、家全体の電力使用状況をリアルタイムで把握し、時間帯別の使用パターンも分析可能です。
これらのデータをもとに、電力使用のピークタイムをずらしたり、不要な待機電力をカットしたりすることで、さらなる節電効果を実現できます。
初期投資は必要ですが、長期的な節電効果を考えれば回収可能な場合が多いでしょう。
家族で電力使用量を共有し、ゲーム感覚で節電に取り組むことも効果的だよ!
まとめ

家電の省エネな選び方は、決してむずかしいものではありません。
まずは、家電製品に貼られた統一省エネラベルを正しく読み解き、年間消費電力量という客観的な指標で比較する癖をつけることが、賢い選択への第一歩です。
そして、家電製品の性能だけでなく、自分のライフスタイルに合った最適なサイズと機能を見極め、本体価格と将来の電気代を合計した総コストで判断する視点を持つことが重要です。
省エネ性能の高い家電への買い替えは、目先の出費だけでなく、数年先・十年先の家計につながります。
本記事で紹介したチェックリストや考え方を参考に、普段の生活を快適かつ経済的にする、最高のパートナー家電を見つけてください。