「二人暮らし夫婦の生活費の平均はどれくらいなの?」
「夫婦で生活費の負担割合について話したいけど、どれくらいが目安なのかを知りたい」
二人暮らしの夫婦は、ある程度金銭的に余裕があります。
しかし、生活費に余裕があるからこそ、家計管理がおろそかになってしまう夫婦も多くいます。
家計管理をしなければなかなかお金を貯められないため、早急な対策が必要です。
本記事では、二人暮らしの夫婦の平均的な生活費や負担割合などについて解説していきます。
本記事を読むことで、満足できる生活費の負担割合を決められるようになります。
夫婦二人での生活費の平均は?

夫婦二人での生活費の平均を見ていきましょう。
細分化するために、年代と地域に分けて解説していきます。
- 年代別の平均金額
- 地域別の平均金額
年代別の平均金額
夫婦二人以上世帯の生活費を年代別にまとめた表がこちらです。
こちらは、総務局が公表している家庭調査の2024年度分のデータです。
内訳 | 30歳未満 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代以降 |
消費支出 | 274,857円 | 281,211円 | 331,134円 | 356,946円 | 311,392円 | 252,781円 |
食費 | 65,246円 | 80,487円 | 91,800円 | 92,150円 | 87,012円 | 78,565円 |
住居費 | 41,738円 | 21,072円 | 17,739円 | 18,038円 | 19,016円 | 15,954円 |
光熱・水道費 | 18,526円 | 19,846円 | 22,278円 | 23,974円 | 24,341円 | 23,455円 |
家具・家事用品費 | 13,680円 | 13,351円 | 12,480円 | 13,012円 | 13,848円 | 11,502円 |
被服及び履物 | 10,107円 | 11,359円 | 13,544円 | 12,323円 | 9,179円 | 5,858円 |
保健医療費 | 12,690円 | 12,493円 | 12,940円 | 13,632円 | 17,028円 | 17,229円 |
交通・通信費 | 44,033円 | 44,974円 | 47,297円 | 52,202円 | 47,866円 | 28,168円 |
教養娯楽費 | 28,408円 | 30,304円 | 35,798円 | 32,177円 | 29,675円 | 23,402円 |
その他の消費支出 | 39,047円 | 39,345円 | 49,607円 | 71,266円 | 59,748円 | 48,250円 |
参考:総務省家計調査
生活費がもっとも高くなるのは50代です。
50代に向けて、早いうちから家計管理をして貯蓄に励むことが重要です。
年代によって生活費にかなりの違いがあるんだね!
地域別の平均金額
続いて、地域別の生活費の平均金額について見ていきましょう。
こちらも、総務局が公表している家庭調査の2024年度分のデータです。
北海道地方 | 277,291円 |
東北地方 | 288,019円 |
関東地方 | 320,832円 |
北陸地方 | 311,167円 |
東海地方 | 301,453円 |
近畿地方 | 290,859円 |
中国地方 | 296,591円 |
四国地方 | 255,387円 |
九州地方 | 273,045円 |
沖縄地方 | 232,920円 |
参考:総務省家計調査
データを見てみると、関東地方の生活費が高いことが分かります。
関東は物価が高いため、ほかの地方よりも生活費がかかる傾向があります。
自分が住んでいる地域の生活費を確認して、どれくらいの違いがあるかを比較してみよう!
夫婦での生活費の負担割合はいくらが最適?

収入や考え方によって、夫婦での生活費の負担割合を決めるケースが多いです。
たとえば、夫婦の収入が夫500万円、妻が100万円だと仮定します。
この夫婦の場合、収入が多い夫が家賃や食費といった負担の大きな項目を支払います。
妻は雑費などの項目を支払うことで、それぞれの負担が少ない負担割合を決められるのです。
夫が7割、妻が3割の生活費を負担するケースが多いので、収入に応じて負担割合を決めるとよいでしょう。
事前にルール決めをしておけば、不公平を感じずに生活費を負担できるよ!
夫婦で生活費を節約する際のポイントは?

二人暮らし夫婦が生活費を節約する際は、下記の3つのポイントをチェックしてみましょう。
- 光熱費
- 食費
- 家賃
光熱費
エアコンの設定温度やガス火の大きさを調節すると、光熱費の節約ができます。
日々の生活を振り返ることで、光熱費の節約につながります。
もし節約しても光熱費が安くならないようであれば、電力会社やガス会社の見直しをしましょう。
電力会社やガス会社の料金プランを比較することで、現在よりも料金が安くなる会社を見つけられます。
料金が安い電力会社やガス会社に変更できれば、節約効果が持続するよ!はじめは手間に感じるかもしれないけど、節約効果は大きいからぜひ実践してみてね!
食費
外食や中食の頻度が高い夫婦は、食費の負担が大きくなりやすいです。
時間があるときは、できるだけ自炊をするように心がけましょう。
まとめ買いやスーパーの特売日などを利用すると、お得に食材を購入できます。
値段が安い食材を大量に買って余らせてしまうと、無駄になってしまうよ。買い物に行く前に買い物リストを作成しておけば、無駄のない買い物ができるよ!
家賃
家賃は固定費の中でも負担が大きい項目です。
すぐに節約するのはむずかしいですが、現在の家賃が高くて負担に感じているのであれば、引越しを検討してみましょう。
家賃の安い物件に引越しをすると、毎月数万円程度の節約に成功するケースも考えられます。
ただし、家賃の安さのみを重視して家を決めることは避けましょう。
家選びで譲れないポイントを書き出しておき、優先順位を決めておくと、家賃をおさえつつ満足できる家に住める可能性を高められます。
引越しは頻繁にできないから、家選びは慎重にね。
夫婦での家計管理のポイントは?

二人暮らし夫婦が家計管理をする際は、下記の3つのポイントをおさえておきましょう。
- 家庭ごとにあった負担の方法を決める
- 家計簿などで管理を効率化する
- 夫婦でお金の使い方を決めておく
それぞれの内容について、順番に解説していきます。
家庭ごとにあった負担の方法を決める
家庭によって、適切な生活費の負担方法は異なります。
生活費の負担方法には、下記の3つがあります。
- 全額負担方法:夫婦のどちらかが生活費の全額を負担する
- 項目別負担方法:夫は家賃、妻は光熱費など、夫婦それぞれが負担する項目を決める
- 収入合算方法:夫婦二人の収入を合算して生活費を支払う
夫婦で話し合い、最適な生活費の負担方法を決めましょう。
それぞれの特徴をふまえておけば、適切な生活費の負担方法を選択できるよ!
家計簿などで管理を効率化する
家計簿をつけることで、夫婦の収支を正確に把握できます。
しかし、手書きの家計簿をつけるのは手間と時間がかかるため、面倒に感じている方も多いでしょう。
手軽に家計簿をつけられるのが家計簿アプリです。
家計簿アプリをスマートフォンにインストールしておくと、スキマ時間に家計簿をつけられます。
ほとんどの家計簿アプリは無料で利用できるから、インストールして使ってみるといいよ!
夫婦でお金の使い方を決めておく
お金の使い方が決まっていなければ、なかなか節約ができません。
そこで、夫婦でお金の使い方を決めておきましょう。
たとえば、生活費は収入の5割までとします。
さらに生活費の内訳を決めておくと、お金の使い過ぎを防げます。
いざというときのために使う予備費と貯蓄にもお金を振り分けよう。こちらの記事で予備費について詳しく解説しているから、参考にしてみてね!

まとめ

夫婦二人以上で生活する場合、ひと月の生活費は年齢や地域によって異なります。
30歳未満ではおよそ月27万円、50歳代ではおよそ月35万程度が平均です。
地域別に見てみると、関東地方はほかの地方よりも生活費が高くなる傾向があります。
一方で、もっとも生活費が低い地域は沖縄地方です。
収入や考え方などによって最適な生活費の負担割合が異なるため、配偶者と話し合うことが重要です。
夫が7割、妻が3割の生活費を負担するケースが多くあります。
生活費を節約したい二人暮らし夫婦は、下記のポイントをチェックしてみてください。
- 光熱費
- 食費
- 家賃
住宅費は生活費の中でも負担の大きな項目のひとつです。
貯蓄額を増やすためにも、家計に占める住宅費の割合について把握しておくことが重要です。
家計に占める住宅費の割合について興味がある方は、こちらの記事を参考にしてください。
