エアコンは電気代の中でも最もお金がかかりやすい家電と言われています。
そのため、
- エアコンの温度設定を調整して少しでも電気代を安くしたい!
- エアコンの電気代を抑えられるような工夫をしたい!
と考えている方は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、上記のような方に向けて
- エアコンの最適な温度設定
- エアコンを少しでも効率的に使う方法
などについて徹底解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
エアコンの電気代は季節や設定温度によって変わる
エアコンの電気代は、季節や設定温度によって大きく変わります。
エアコンの電気代が変動する要因について見ていきましょう。
- 季節によるエアコンの電気代の変動
- 設定温度によるエアコンの電気代の変動
季節によるエアコンの電気代の変動
エアコンの電気代が高くなる要因に、設定温度と外気温の温度差があります。
たとえば、夏は外気温が高くなるため、エアコンの設定温度との差が大きいです。
エアコンは設定温度にするために、多くのエネルギーを消費して室温を下げようとします。
結果として、電気代が高くなってしまうのです。
冬も寒さが厳しいため、夏と同様に電気代が高くなる傾向があります。
夏と冬の電気代が高いのは、温度差が原因なんだね!
設定温度によるエアコンの電気代の変動
室内温度と設定温度の差が小さければ、エアコンの消費電力をおさえられます。
設定温度を1℃調節するだけで、10%程度のコスト削減につながります。
エアコンの設定温度を調節して、快適な温度を探してみましょう。
夏であれば扇風機と併用する、冬であれば厚着をするなどの対策をすれば、設定温度を調節しても快適に過ごせそうだね!
最適な冷房の設定温度
環境省によると、最適な冷房の設定温度は28℃としています。
ここで注意しておきたいのは、設定温度を28℃にしても、室温が28℃になるとは限りません。
また、湿度や直射日光の有無、建物の構造などによって体感温度は異なります。
この設定温度はあくまでも目安です。
体に負担がかからない設定温度に調節しましょう。
出典:環境省 適正な室温とは
気流や着衣量、気温などによって体感温度が決まるよ。空気を循環させて軽装になれば、体感温度を下げられるよ!
最適な暖房の設定温度
最適な暖房の設定温度は20℃です。
冬は夏よりも、設定温度と外気温の温度差が開きやすいです。
外気温がマイナスになる地域であれば、20℃以上もの温度差が生じるケースもあるでしょう。
エアコンの設定温度を20℃にしても寒いようであれば、温度調節をして体調を崩さないように心がけてください。
冬の電気代は高くなりがちだよね。寒冷地域はエアコンに限らず、石油ストーブやホットカーペットなども使ってみよう!
エアコンの電気代を節約するためのコツ
エアコンの電気代を節約したい方は、下記の7つのコツを実践してみましょう。
- つけっぱなしにする
- 風量や風向きを変更する
- フィルターを掃除する
- 新しいエアコンに買い替える
- タイマーを活用する
- 窓に断熱シートを貼る
- サーキュレーターや扇風機を使う
それぞれのコツについて見ていきましょう。
つけっぱなしにする
エアコンはスイッチを入れてから設定温度に達するまでの間に、多くの電力を消費します。
そこで、エアコンを起動したあとはつけっぱなしにしたほうが、電力を使わずに済みます。
また、エアコンのスイッチを入れるタイミングを見計らう方法も有効です。
夏場にエアコンを使う場合、気温が上昇する夜明け前にスイッチを入れてみましょう。
気温の上昇にともなってエアコンが温度を調節してくれるため、電気代の節約となります。
冬場にスイッチを入れるおすすめのタイミングはお昼だよ!お昼は1日の間でもっとも気温が高くなるから、消費電力をおさえやすいよ。
風量や風向きを変更する
エアコンの風量を強めると、室内の空気が循環しやすくなります。
空気の循環によって設定温度に早く到達するため、結果的に電気代の節約になるのです。
エアコンのファンモーターの消費電力は増えますが、電気代はそこまで高くなりません。
ただし風量が強い状態を長時間継続すると、消費電力が増える可能性があります。
状況に応じて、風量を調節するとよいでしょう。
また、エアコンの風向きは季節に合わせて変更することをおすすめします。
冷気は足元に溜まりやすいので、エアコンの風向きは水平が適しています。
暖気は天井付近に溜まることから、エアコンの風向きは下方向にしましょう。
エアコンの風量や風向きの変更だけで不十分なときは、サーキュレーターや扇風機を併用すると効果的だよ!
フィルターを掃除する
エアコンのフィルターが目詰まりを起こすと、エアコン内部の空気の流れが阻害されてしまいます。
冷暖房効果の低下につながるほか、より多くの電力を消費することとなります。
また、運転効率が悪くなるため、長時間運転につながってしまうのです。
エアコンのフィルターを掃除すれば、およそ5%から10%の節電が可能です。
エアコンのフィルターは、月に1回から2回程度掃除するようにしましょう。
エアコンのフィルターのほこりは、掃除機を使うときれいに吸い取れるよ!
新しいエアコンに買い替える
新しいエアコンは省エネ性に優れています。
たとえば、10年前に発売されたエアコンを比較してみましょう。
メーカーはどちらも日立としました。
購入年 | 冷房能力 | 型番 | 年間電気代 |
2014年 | 2.5kw | RAS-AC25D | 26,780円 |
2024年 | 2.5kw | RAS-AC25M(一般地仕様) | 25,270円 |
年間電気代の差額はおよそ1,510円となりました。
また、購入するエアコンの性能や使い方によっては、より大きな節電効果が期待できます。
エアコンの寿命は10年程度だといわれています。
エアコンの調子が悪いのであれば、買い替えを検討してみましょう。
エアコンの修理費用が高くつく場合は、買い替えたほうがいいケースもあるよ。
タイマーを活用する
エアコンを使用する時間に合わせてタイマーを設定すれば、必要以上の運転を防げます。
たとえば、就寝中にタイマーが切れるように設定すると、運転時間の短縮につながり節電ができます。
真夏は深夜になっても気温が高いよ。夜中にタイマーが切れると、寝苦しくて起きることも考えられるから、無理な節約はしないようにしようね!
窓に断熱シートを貼る
窓は家の熱の出入りが多い場所です。
ガラスは熱伝導率が高いため、どうしても熱が出入りしてしまうのです。
そこで、窓に断熱シートを貼れば熱の出入りをある程度防げます。
さらに、冬の結露対策にもなるため、結露をふき取る手間が省ける点もメリットです。
断熱シートとカーテンを併用すると、さらに断熱効果が発揮されるよ!
サーキュレーターや扇風機を使う
サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させると、冷気や暖気が部屋全体に行き渡りやすくなります。
設定温度に到達する時間の短縮につながるので、節約効果が期待できます。
夏場は、サーキュレーターや扇風機をエアコンの風が届きにくい場所に置くとよいでしょう。
冬場は温かい空気を循環させるために、サーキュレーターや扇風機を上向きにする方法がおすすめです。
サーキュレーターや扇風機の使い方は、季節によって違うんだね!エアコンの設定温度に早く達するためにも、サーキュレーターや扇風機の向きを工夫してみよう!
まとめ
エアコンの電気代は、季節や設定温度によって変わります。
エアコンの節約に最適な温度設定は冷房で28℃、暖房で20℃です。
エアコンの電気代を節約したい方は、スイッチを入れたあとはつけっぱなしにする、風量や風向きを変更するなどのコツを試してみてください。
夏や冬はエアコンの電気代が高くなりがちなので、節約を心がけましょう。
夏の電気代を節約したい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。